法政通信文学部史学科を卒業した、有紗です
こんなお悩みはございませんか?
だめだ!レジュメ作れと言われても、内容が絞れない!
2次指導前・・・何をどうやればいいのかわからないですよね!!私もそうでした!!
いきなり「論文書け!プロの前で何研究したいのか発表しろ!」って言われているようなものですからね。調べ方からわからないし、論文とレポートはだいぶ違うから正直かなり混乱する指導準備。
今回は、西洋史分野で最終卒論評価Aだった私が
どのように2次指導前の準備をしたのかについて
実体験をまとめました
良かったら参考程度に見て下さい
最終評価Aだったので、まぁこんな感じなんだろうな程度に見てください・・・。過去情報全く無いよりはマシだよね・・・?
担当教授によって、指定された指導内容があるかもしれないので、必ずそちらに従って準備を進めて下さいね!
成績の保証は一切出来ません。また、内容は年度毎に異なる可能性があります。あくまで、2023年度の私の実体験をまとめただけです。
目次
1次指導の内容を詰める
ざっくりとした主軸決めをした1次指導ですが
2次指導は、更に内容を詰めることが要求されます
と言っても、清書できるくらいに完璧にしなくてこの時点では大丈夫です!!
寧ろ、2次指導で教えを貰って、やっとエンジンが掛かるみたいな感覚ですね
私の場合は
1次=「紅茶の起源とイギリス社会への流入について」
理由:紅茶史がやりたい!何故イギリス社会に溶け込んでいるのか研究したい!本1冊だけ読んだ!
2次=「イギリスの茶文化、労働者階級の暮らしについて」
理由:4冊くらい関連資料を読み漁った結果!
起源の研究データが乏しい!イギリス社会ってざっくりしてるから、読んだ本や論文によく記載されている労働者階級に絞ろう!あと文化史の記述も多いから書きやすそうだ!
でも、代表的な本や論文には参考文献こそ労働者関係のを記載してあるのに、直接的な労働者の記述が少ないのは何で?
今思うと、4冊くらいの知識量でも2次は突破できたのかー!
ざっくりですが、これくらいは変化しました
では、どうやってそのデータを詰めていったのでしょうか?
以下のやり方でまず、論文データを集めます
資料の調べ方
・1冊以上、代表的な書籍を読む
・その最後に書いてある参考文献を芋蔓式に取り寄せて読む(私は4冊程度になりました)
・自分の詰めたい内容の本だけピックアップする(卒論本番の資料を詰める時はこの資料を更に芋蔓+他資料を自分で探すと良いよ◎)
・全部読んだら、「穴」を探して、疑問を定義する(資料批判でも可・他人の意見をまとめるのはレポートになってしまうので要注意)
2次指導は、これくらいの知識量で大丈夫だったよ
この、「穴」については後半でまとめているよ
書籍・資料の調べに利用したもの
OPAC
法政図書館には、大変お世話になりました
国立国会図書館サーチ
本番には国会図書館本館へ、足を運びました!
Amazon
私の卒論の起源となる代表的な1冊はここで購入した
あと、芋蔓式で乗っていた書籍たちは、自宅の近所のでかい図書館にも勢ぞろいしてたな!
CiNii Research
サイニーって西洋史系に弱い?ので、あまり私は使用しませんでした
Google scholar
これめっちゃ使った!本番の追加論文にも使いました!
内容詰め(穴を探す)
ここで重要なのは
・現実性のある内容にしよう
データが乏しいとその狭い範囲で研究しなくてはなりません。そうすると2次指導でかなり指摘されたりして合格出来るかわかりません。
・こだわりは一旦捨てよう
自分がやりたい内容を詰めるのは良いですが、上記のように資料が無いと進めることは不可能です。
・範囲は絶対に「狭く・深く」
私の1次指導の「イギリス社会」もそうですが、内容が「壮大」過ぎると論文は書けません。本番の文字数制限は結構すぐに超えます。絶対に内容と目的の範囲は「狭く・深く」してください。
自作レジュメについて
Wordで書きました
教授に提出すると配布された大学からの手紙に記載があったので、2枚程度刷って対面指導に挑みました
2024年度は一部オンライン開催があるので、例年と異なります。
必ず、事前に郵送される「受理通知」に従って、レジュメや提出資料をまとめてください。
レジュメの構成
さて、ここで重要なことです
何を明らかにしたいのか研究目的をはっきりさせる
指導に関して共通ですが
研究目的が理解しにくいものだと、落とされます
ただ、相手の考えをまとめるのはレポートになりますので
先程申した「穴」を見つけてそこを研究テーマにするのが一番良いと思います
ただ、素人が穴を埋めるのはほぼ不可能に近いので、ある程度周辺資料が揃っているものに限ります。
論文の基礎を知ること
論文はレポートとは、書き方が大きく異なります
2次指導以降で求められるのは、以下のような構成状況です
はじめに
第1章 第1節 第2節
第2章 第1節 第2節
第3章 第1節 第2節
おわりに
みたいな感じ
1次指導から共通だと思いますが、必ず「章・節」で構成しましょう
? Question
章:文の区切り
節:更に細かい章分け・段落
という意味です
この部分に関しては、実際の論文を見ると理解できると思いますので、いろんな論文を何度も見てみるのをオススメします
ちなみに、研究内容目的、章・節は、第3次指導以降大きく変化してもどうやら問題無いようです。(友人と私の経験談)
ただ、分野を跨ぐのは1次指導へ戻ることになるので要注意!例:日本史から西洋史へ移行するなど
自作レジュメで覚えている範囲を具体例に沿ってお見せします
本研究では、英国19世紀に関する紅茶史の茶文化について考えることとする。
先行研究では、角山栄や川北稔の様に茶文化史の研究は進んでいる(?多分こんな感じで書いてある)。しかし、具体的な家庭文化や時代背景について触れる研究データは少ない。本稿では、特に労働者階級に焦点を当てて考えていきたい。
ここで本研究の明確な研究目的を定義をしました
はじめに
第1章 紅茶の流入について 第1節 17世紀から19世紀の茶文化
第2章 当時の価格 第1節???(字が掠れて読めず)
第3章 労働者階級の茶文化 第1節???(字が掠れて読めず)
おわりに
2次指導では、構成詳細内容は特に書かなくても大丈夫みたいでした(3次指導は必要)こんな感じで章タイトルだけで全然大丈夫だった・・・!
?ここでの資料詰めについて
何故、労働者階級に焦点を当てたか→芋蔓式で見つけたエンゲルス著「イギリスにおける労働者階級の状態」という本に、紅茶に関するデータが書いてあるが、先行研究では文化史に焦点を当てていたので、あまり取り扱っていないのが気になった(穴を見つけた)。
法政大学図書館地下・Google scholarで、同じく労働者階級に関する当時のデータが残っていたのをのちに発見する(ここは第3次指導前に見つけたので、2次指導時点では知らなかった)。
合わせれば、超良い研究論文になるんじゃ!?みたいになっていました。
【おまけ】2次指導本番に言われたこと(何となく覚えている範囲で)
あー、やっぱりこの方達の研究を主軸にしたんですね、面白いですよね。
ただ、これをやるんだったら、時代背景も網羅しなくてはいけません。
(あーやっぱ爪が甘かったか)
イギリス史のこの部分はアメリカ史と実は繋がっているんです。
なのでどちらも把握しないと、この先、研究を広げるのは難しくなるかもしれません。
!?!?!?(それは、どの研究にも書いてなかったぞ!?すごい!)
ただ、焦点はとても良いと思います。食い違いなども発生すると思いますが、有紗さんがこれだと思う方を突き進めて下さい!
は、はははい!!(色々圧倒されている)
みたいに
こっちがびっくりしてしまうような、有良なアドバイスを沢山くれるのですよ!
2次指導はこの指摘を貰いに行くのが、メインなのではないかと思ってしまうくらいに!
なので「メモ」を取る事をオススメします。本番作成時に絶対に役に立ちますから!
まとめ
以上、2次指導前に私がやっていたことについてまとめました
自分が、あまり人に教えられるようなレベルでは無いので、参考程度に留めてください、お願いします。
さて、特に自分が重要なのでは無いかな?という点をまとめます
・2次指導は、研究目的を定義する(目的は、3次以降大きく変化しても恐らく構わない)
・目的は、「穴」を探すことが重要(資料批判でも可・他人の意見をまとめるのはレポートになる)
・論文の構成「はじめに・第1章・おわりに」「章・節」などを、実際の論文を見てルールを理解しよう
・本番は、有用な指摘をたくさんもらえるので、メモすることをオススメする
2次指導本番リラックスして頑張ってください!
担当教授によって、指導内容が異なりますが・・・とりあえずリラックスして面談楽しんでくださいね!